完全母乳、混合栄養、完全ミルク結局どれがいいの?それぞれのメリットデメリットを徹底比較!

0歳

こんにちは、子どもが最初に口にするミルク。

どうやって選ぼうか、まよいますよね。

母乳がいいと聞くけれど、大変そう。完全ミルクってどうなんだろう?と思っている方に向けて書いていこうと思います。

結論からいうと、私は混合栄養が一番良いのではないかと思います。

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完全母乳のメリットデメリット

メリット

母親側
  • 月経の再開が遅くなる
  • 乳癌・卵巣がんののリスクが下がる
  • 2型糖尿病のリスクが下がる
  • 沿い乳ができるため体力温存できる
  • お金がかからない
  • 体重が減る

【月経の再開が遅くなる】

授乳していると排卵は抑制されます。そのため月経再開は遅くなる傾向にあります。

【がんのリスク減少】

乳癌・卵巣がんののリスクに関しては、一度でも授乳したことがあれば乳癌であれば7%、卵巣がんなら18%減少する、という結果が出ています。

また、母乳を12か月分泌するごとに2.4%の乳癌のリスクを減らすことが出来るという研究結果もあります。

【糖尿病のリスク減少】

授乳期間が長ければ長いほど2型糖尿病のリスクが下がるともいわれています。(研究した時点で一番長い授乳者が一番リスクが低かった)

【沿い乳】

寝かしつけに沿い乳をしていると、体は休めるので体力がそこまで消費されません。

特に夜間は助かります。

ミルクに比べて母乳は夜間起きやすいというのは迷信である、という研究結果もあり、それどころか、母乳の子供はミルクのこどもにくらべて、起きても眠りに落ちやすいそうです。

【体重減少】

母乳育児をしていると、1日あたり最大500カロリーを余分に燃焼していることになります。

軽い一食分程度消費している、ということですね。

ただ、授乳中はたべてしまうことも多いので・・

赤ちゃん側
  • 感染症にかかりにくくなる
  • 下痢、嘔吐をしにくい
  • 乳幼児突然死症候群のリスク減少
  • 小児白血病発症率の低下
  • 知能の向上
  • 夜間起きても眠りにはやく落ちる
  • 味に敏感になる

【感染症にかかりにくくなる、下痢、嘔吐をしにくい】

初乳には免疫成分が含まれることはご存知かと思います。

まだはっきりとはわかっていませんが、初乳以外の母乳にも何らかの免疫成分が含まれているようです。

実際に赤ちゃんのすべての下痢症状の約半分と、呼吸器感染症の約3分の1を防ぐことがわかっています。

特に2歳以下の乳幼児の耳の感染症は大幅に減り、これには赤ちゃんが母乳をのむ量と期間がかかわってくるという結果もあります。

また、赤ちゃんが3ヶ月ごろになると、母乳は防御タンパク質であるラクトフェリン、抗菌および抗ウイルスの酵素であるリゾチームを作り始めます。

赤ちゃんにとってそのときに一番いい栄養や免疫成分を与えることができるのが母乳なのです。

【乳幼児突然死症候群のリスク減少】

乳幼児突然死症候群についてはいまだはっきりわかっていませんが、リスク回避の一つとして、母乳育児が入っています。

母乳育児により、50%の乳幼児突然死症候群を防ぐことができるという結果もあります。

【小児白血病発症率の低下】

6か月以上、母乳で育った子どもは、全く、もしくは6か月未満しか母乳を飲んでいない子どもに比べて19%も小児白血病にかかるリスクが低いことを報告している研究もあります。

【知能の向上】

世界中の研究で、母乳で育った子供のほうがIQがたかいという結果がでています。

イギリスの研究では、6ヶ月以上母乳を与えられたこどもは違う子にくらべて16歳の段階で成績がよく、30歳の段階で所得が多い、という結果がでています。

【夜間におきても眠りに落ちやすい】

ミルク育児のほうが眠る、というのは迷信で、実際は同じであるという研究もあるそうです。

また、ミルクの子よりも母乳の子のほうがおきても寝やすい、という研究結果もあります。

実際、うちでもちょっとおきてもすぐ寝てくれることがおおかったように思います。

【味に敏感になる】

母乳はフランス料理に例えられることをご存知でしょうか?

前菜がありメインがあり、最後にデザートもありますよね。

実際、母乳は味がかわっていきます。

脂肪分の多い母乳は最後にでてくるので、もし短時間で左右を変えるような授乳方法を、とっている方がいれば、長めに授乳させてみると頻回授乳がおちつくかもしれません。

ミルクは最初から最後まで単調のため、母乳のほうが味に繊細になるといわれています。

また野菜や果物を好んで食べる母親の母乳を飲んだ子は野菜や果物を食べる傾向にあることもわかっています。

母乳の味は食べ物によってかわるので、こちらも味覚が発達する要因のひとつとして挙げられます。

デメリット

母親側
  • 乳首が伸びる
  • 頻回授乳になりやい
  • 他の人に授乳を頼めない
  • 飲食を好きにできない
  • 乳房、乳頭トラブルが起こる可能性がある
  • 飲んでいる量がわからず不安
  • 哺乳瓶拒否が起こりやすい

【乳首が伸びる】

胸が垂れる、というのは授乳と関係がないことがわかっていますが、乳首はのびます。

ある程度は戻りますが、やっぱりのびてます。

【頻回授乳になりやすい】

どばどば出ている方なら問題ないかと思いますが、やはり足りているのか不安になるのが母乳育児です。

おしっこの回数をみればたりてるか足りてないかはわかりますが(新生児の時期は1日15回から20回とか、1、2時間に1回くらいですね。6ヶ月くらいになると、その半分くらいになります)

それでも不安になるので、頻回になりがちです。そのおかげで疲れてしまったりします。

【他の人に授乳を頼めない】

手伝ってくれる人がいるなら少しでも寝たい時期なので、授乳を頼めないというのは休む時間が少ない、ということに繋がります。

【飲食を好きにできない】

乳房トラブルを防ぐために、ケーキを我慢、脂肪分の多い食事をへらして・・など授乳中は大変です。

お酒がのみたい、コーヒーがぶがぶのみたい、と思っても赤ちゃんに危険が及ぶため難しいです。

【乳房、乳頭トラブルが起こりやすい】

ちゃんと加えさせても下手な子もいますし、トラブルは起こりやすいですね。

赤ちゃんが寝すぎて胸がパンパンで痛い、なども月齢が小さいとありました。

【哺乳瓶拒否が起こりやすい】

母乳育児をしていると哺乳瓶拒否は必ず起きるのでは?と思うくらい多いですね。

保育園にあずけたい、他の人に預けたい、と思ったときに困ります。

赤ちゃん側
  • 母乳分泌が少ないと体重が増えない
  • 母体にたまっている有害物質をもらうリスク
  • ビタミンD,鉄分が不足する

【母乳分泌が少ないと体重が増えない】

基本的にはノルウェーの研究によると、母乳育児ができない母親というのはいないそうですが、やはりよく出る人とあまり出ない人というのは存在します。

赤ちゃんの性格もありますし、あまり吸う気がない赤ちゃんだと体重が増えないこともあります。

【有害物質のリスク】

有名なものだとダイオキシンがあるようです。

ダイオキシンは脂溶性で体外にでていかないので、母体にとどまっています。しかし母乳は脂肪なので、ダイオキシンが混入し、赤ちゃんに移行する、という話ですね。

しかし、ダイオキシンによって赤ちゃんになにか問題がおきた、という研究結果は特にないようです。

【ビタミンD,鉄分の不足】

母乳に足りない栄養素としてあげられます。

ビタミンDの不足で骨と歯がもろくなったり、くる病になってしまったりすることがあります。

鉄分の不足では貧血になることがあります。

混合栄養のメリット・デメリット

メリット

母親側
  • 他の人も授乳に参加できるので休みやすい
  • 母乳が足りないのでは?という不安からは解放される
  • 母乳とミルクのいいとこどりが出来る
  • 保育園に預けるときに哺乳瓶になれているので楽
  • 母乳かミルクか選ぶことが出来る

【休みやすい】

手伝ってくれる人がいるなら少しでも寝たい!

そんなときにミルクにしてしまえば赤ちゃんから離れることができます。

【母乳不足の不安から開放される】

足りなそうならたせばいい、と思えるので、出ていなくてもある程度のんきに構えることができます。

【母乳とミルクのいいとこどり】

母乳育児のみの場合よりは病気のリスクはさがらいのですが、母乳の割合がふえれば増えるほどリスクは軽減できます。

体調や疲労と相談しながらいいとこどりをすることができます。

【哺乳瓶になれているので預けやすい】

いざ保育園に入園したときに、困るのが授乳なことが多いのですが、

混合であれば乳首にもミルクにもなれているので困ることが少ないです。

【母乳かミルクか選ぶことができる】

混合にしておけば選択肢が広がります。

半年たったし、仕事もしたい、色々なものを食べたい、飲みたい、となったときに、ミルクに変えることも比較的簡単にできます。

ただ母乳の割合が多いとお母さんのときだけはミルク拒否というのもあるので、赤ちゃんによります。

赤ちゃん側
  • 母乳の栄養もうけとれる
  • 他の人にもお世話してもらえる

【母乳の栄養もうけとれる】

母乳のメリットを減りますが、ある程度うけるとことができるのはメリットかと思います。

【他の人にもお世話してもらえる】

親のメリットかもしれませんが、お父さんや他の人も授乳を通じて赤ちゃんと愛着形成をすることができます。

デメリット

母親側
  • 母乳分泌が減る可能性がある
  • 乳腺炎のリスクが上がる
  • どれだけあげればいいかわからなくなる

【母乳分泌が減る可能性がある】

母乳というのは需要と供給が成り立つようにできています。

なので需要(あかちゃんがのむ量)が減れば供給(母乳量)も減ります。

【乳腺炎のリスクが上がる】

スケジュールをきめるなどして、計画的に混合にしていれば問題ないかと思いますが

今日はちょっとつかれたからミルクオンリーにしよう、などとすると、乳腺炎のリスクがあがります。

その場合は搾乳をするのが良いかと思います。

【どれだけあげればいいかわからなくなる】

よく飲む赤ちゃんだと飲みすぎる可能性もあがります。

また、母乳の量がわからないので、足りなそうだけど、どのくらいあげようか、悩むことにもなります。

赤ちゃん側
  • 母乳のみの場合ほどの病気のリスク回避効果を得られない

例えば6ヶ月間母乳のみで育った赤ちゃん、混合栄養の赤ちゃんは、完全ミルクの赤ちゃんを基準に考えると、2歳までに感染症にかかる確率が、

母乳のみ43%減少

混合栄養33%減少

という結果がでているので母乳のみよりは効果が少なくなってしまうことがわかります。

完全ミルクのメリットデメリット

メリット

母親側
  • どれだけ飲んだかわかりやすい
  • 他の人に預けやすい
  • 場所を選ばず授乳できる
  • 飲食に気を使う必要がない
  • 卒乳が楽な傾向にある

【どれだけ飲んだかわかりやすい】

ミルクの箱にも基準が書いてありますし、哺乳瓶にもメモリがついているので残したとしてもいくらのんだかが一目瞭然です。

赤ちゃんの大きさや性格にのむ量は左右されますが、量がわかっているので相談もしやすく、自分でも足りているか足りていないかはわかるので安心できます。

【他の人にあずけやすい】

どうしても変わることができない赤ちゃんの世話の1つに授乳があると思いますが、それがないので、他の人に預けやすいです。

【場所を選ばず授乳できる】

母乳だと赤ちゃんルームなどを探す必要がありますが、ミルクであれば座るところでもあればあげることができます。他の人に授乳の時間、10分〜30分を待っててもらうこともないですし、メリットですね。

【卒乳が楽な傾向にある】

おっぱい離れは苦い薬をぬったり、こどもと話あったりなど大変な方も多いですが、ミルクの場合は楽に卒乳する子が多いですね。

あげなければいいだけなので、楽なのではないかと思います。

赤ちゃん側
  • お母さん以外人とも愛着形成をしやすい
  • ビタミンDを摂取できる

母乳に足りない栄養としてビタミンDがあげられます。

ミルクにはしっかり入っているので安心です。

また、母乳には鉄分も不足しているのですが、ミルクには入っているので安心です。

デメリット

母親側
  • 母乳育児で得られるメリットはない
  • 寝かしつけに困ることが多い
  • ミルク缶が高い
  • 授乳までに時間がかかる
  • 外出時の荷物が増える
  • 乳腺炎のリスクがある

【寝かしつけに困ることが多い】

沿い乳をすればすぐに寝付いてくれることが多いですが、ミルクだとそうはいきません。

ミルクの飲ませ過ぎは肥満につながったりもするのでよくありませんし、寝かしつけには少し苦労する家庭が多いようです。

【授乳までに時間がかかる】

お湯を準備して、ミルクをいれて、と工程が多いのがミルク育児の特徴です。

なので泣いている我が子を待たせてミルクを作る、ということが多いです。

【外出時の荷物が増える】

お湯がもらえる場所に行くならまだいいのですが、

基本的には、お湯、お水、哺乳瓶数本、ミルクが必要です。

結構な荷物になります。

赤ちゃん側
  • 母乳から得られる成分を摂取できない
  • ミルクを飲み過ぎる可能性がある

ミルクは飲みすぎることが多いといわれています。

また、ミルクを飲ませる時に、作ったミルクを最後まで飲ませようとする傾向をもつ母親が多いという研究もあります。

哺乳瓶で飲む方が母乳より3倍はやく飲めるという結果もあり、哺乳瓶のほうが赤ちゃんにとって飲みやすいことがわかります。

たくさん与えるとたくさん飲んでしまうため、赤ちゃんの満腹のサイン(乳首から口をはなす、体をひく、など)に敏感になり、対応していくことが必要となります。

まとめ

メリットデメリット、わかっていただけたでしょうか?

私は色々調べた結果母乳多めの混合育児が一番子供にとっても親にとってもいい選択なのではないかな、と感じました。

参考にしたサイト、書籍はこちらです☟

Amazing Science of Mother's Milk (Japanese) - 1 表紙

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